スカイランタンの環境影響は?火を使わないLED型と回収の仕組み
夜空にランタンが浮かぶ写真を見て、きれいだと思う一方で「飛ばした後のランタンはどうなるのか」「環境に悪影響はないのか」と気になった人は多いはずだ。結論から言うと、イベントの運営方法によって環境への影響は大きく変わる。どこを確認すればいいのか、順を追って説明する。
スカイランタンが環境問題として語られる理由
スカイランタンはもともと紙製のランタンに火をつけて浮かせる文化が海外にあり、落下したランタンが農地や山林に残る、火種が火災につながる、家畜が誤って燃えカスを食べてしまうといった事例が報告されてきた。こうした話がニュースやSNSで広まったことで、スカイランタン=環境に悪いというイメージが定着した面がある。
ただし、これは「火を使う紙製ランタン」を大量に屋外で飛ばした場合の話であって、すべてのスカイランタンイベントに当てはまるわけではない。日本国内で開催されるイベントの多くは、安全面と環境面の両方を考えて、別の方式を採用していることが多い点を知っておくと見方が変わる。
火を使わないLEDタイプなら何が変わるのか
FESLIFE JAPANが運営するイベントでは、スカイランタンは火を使わないLEDタイプを使用している。炎の代わりに電池式のLEDライトを内蔵し、見た目は従来のランタンに近い光り方をしながらも、火種が残らない仕組みになっている。火を使わないため、落下後に火災や燃えカスの心配をする必要がない。
LEDタイプのメリットは環境面だけではない。風が強い日でも火が燃え移る心配が少なく、子ども連れでも安心して近くで見られる。また紙製で燃やしてしまうタイプと違い、ランタン自体を回収して繰り返し使えるケースもあり、使い捨てを前提としない運用がしやすい。イベントを探すときは「火を使うタイプか」「LEDタイプか」を確認するだけでも、安全性と環境配慮の度合いがある程度わかる。
飛ばしたランタンはどう回収されているのか
スカイランタンイベントの多くは、ランタンを無制限に上空へ飛ばし続けるわけではなく、会場の上空にとどまる高さで浮かせる、あるいはワイヤーなどで係留した状態で演出するケースがある。会場によって方法は異なるが、イベント終了後にスタッフが会場内や周辺を回って回収作業を行うのが一般的な流れだ。
回収の仕組みはイベントごとに異なるため、どこまで徹底しているかは主催者に確認するのが確実だ。過去に東浦町の「秋夜の灯」であいち健康の森で開催した「冬灯」のように、後援に自治体が入っているイベントは、会場の原状回復や周辺環境への配慮について一定の基準を満たして開催していることが多い。気になる場合は、イベントの公式情報に回収方法や後援団体の記載があるかを見てみるとよい。
参加する側ができる環境配慮
イベント参加者としてできることもいくつかある。まず、会場で配布・販売されるランタンを自己判断で勝手に別の場所へ持ち出して飛ばさないこと。イベントとして管理された範囲内で飛ばすからこそ、回収や安全管理が機能する。個人で河川敷や公園で無断で飛ばすと、管理者不在のまま放置される原因になりかねない。
また、ゴミの分別や会場内のルールを守ることも環境配慮の一部だ。キッチンカーの容器やワークショップで使った資材など、ランタン以外にも会場では様々なゴミが出る。指定された場所に捨てる、持ち帰りが必要なものは持ち帰るといった基本的な行動の積み重ねが、イベント全体の環境負荷を下げることにつながる。
イベントを選ぶときに確認しておきたいこと
環境面が気になる人は、申し込み前に「ランタンが火を使うタイプかLEDタイプか」「回収の流れがどうなっているか」の2点を公式サイトやお知らせで確認しておくと安心して参加できる。多くの場合、イベントページや注意事項にこうした情報が記載されている。
FESLIFE JAPANではこれまで、於大公園での「秋夜の灯」やあいち健康の森での「冬灯」、岡崎城公園での「ゴールデンランタン祭り」など、各地でスカイランタンイベントを開催してきた。いずれも火を使わないLEDタイプを使用しており、今後開催する企画についても同様の方針で進めている。開催情報は公式サイトやSNSで順次案内しているので、気になるエリアのイベントをチェックしてみてほしい。
よくある質問
- スカイランタンは法律で禁止されていないのか
- 地域や場所によっては火を使う紙製ランタンの打ち上げを条例で規制しているケースがある。LEDタイプを使うイベントであれば火を使わないため規制の対象になりにくいが、不明な場合は主催者や自治体に確認するのが確実だ。
- 使い終わったランタンはリサイクルされているのか
- LEDタイプの場合、ランタン本体を複数回のイベントで繰り返し使用できることがある。リサイクルや再利用の有無はイベントによって異なるため、気になる場合は主催者に問い合わせるとよい。
- 雨や強風の日はランタンイベントは中止になるのか
- 天候によって演出方法を変更したり、内容を一部中止したりする判断はイベントごとに異なる。開催判断の基準は事前に公式情報で告知されることが多いので、当日は最新のお知らせを確認するのが安心だ。
- 自分でスカイランタンを買って飛ばしても問題ないか
- 個人で火を使うランタンを飛ばすと、回収や安全管理をする人がいないため火災や周辺への迷惑につながりやすい。飛ばすこと自体を楽しみたい場合は、管理の行き届いたイベントに参加する方法が安心だ。